ラフロイグ30年
2005年 07月 26日
ラフロイグ30年を以前いただいたのですが、やっと飲むことができました。
グラスはこの日のために購入した、RIEDELのヴィノムシリーズの「シングルモルト」。本当はソムリエシリーズが、飲み口のガラスの薄さなんかを考えるとすごく良くて欲しいと思ったのだけれど、なにぶんすこぶる高価なので断念。もう少し大人になったら買おうっと。
さて、飲んだ感想。
色は10年や15年と比べるとより濃い金色になっていて、琥珀色と言っても良いくらい。
香りはあのラフロイグの強烈な薬品のような消毒薬くささはあまり感じません。ある種の櫁のような甘い香りがします。
ボディはさらりとしていて、清らかな感じです。
味はすっきりとしていて、15年を飲んだ時のような、あの甘さを一瞬感じます。きっと熟成が進めば進むほど甘さが増すのだろう、と考えた時に、その考えを裏切るようにゆっくりジワーッと苦味を感じます。僕はこれがラフロイグなのか? とちょっと戸惑ってしまいました。
でもフィニッシュは、やはりラフロイグ独特の薬品のような、泥炭のようなあの香りがします。10年ものにあるような威勢の良さ、悪く言えば押し付けがましさのようなものは存在せず、けれどもしっかりと「らしさ」を自己主張しているんです。
とても奥行きのある、複雑な、大人のウィスキーだなと感じました。僕も好か不幸かこのウィスキーと同じくらいの年数を生きてきたのだけれど、これほど「大人」足り得ているのか、自問せずにはいられません。
by lungs_ok
| 2005-07-26 00:57
| [liquor]