読んだ本、観た映画、聴いた音楽、飲んだ酒、作った音楽や料理などなど。


by lungs_ok
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

<   2007年 06月 ( 2 )   > この月の画像一覧

ドレス・シャツをオーダーメイドした。どうしてシャツをオーダーしたのかというと、実はコートが欲しいからである。身体にフィットするコートを求めるためには、身体にフィットするスーツが必要であり、身体にフィットするスーツを求めるためには、身体にフィットするシャツが必要だと演繹的に導いていった結果である。ずいぶん遠い道のりだ…。

はじめてのオーダーなので、そういう場合はたいてい二枚くらい試してから、あちこち補正していって、本当に身体にフィットするシャツを育てていくというのが定石らしいのだが、なんとはなしに白系とブルー系で二着ずつ、四着作ることにしたのであった。

いろいろ生地見本を出されて、番手がどうのこうの…というウンチクを聞かされることを期待していったのだが、僕が行ったのは、とある百貨店のセール期間中のバンケットルームのワン・コーナー。さまざまな種類や色の生地がガラスのショーケースに入れられていて、メジャーを持ったおじさまたちが二、三人並んでいる。訊けば、まず、ここから生地を選んでから採寸してくれるとのこと。ちょっと想像していたのと違うなあ。

オーダーメイドする事前調べとして、生地はブロードで、ボタンは貝ボタン、前立ては…、ポケットは…云々と、あれやこれや思いを巡らせていたのだが、想像とは違うこの状況に追いつくことに必死で、そのようなディテイルはひと息に頭からすっ飛んでしまった。生地選びから躓くとは…。きっと尋ねればひとつひとつ丁寧に答えてくれたんだろうけどね。

結局、白系・ブルー系共にツイル地とヘリンボーン地を選んだ。立体的な光沢感が気に入ったからである。次に何をするのかというと、襟とカフの形を選ぶ。襟はワイド・スプレッドに、カフは中丸に。四枚とも同じデザインである。そして首やら腕やら手首やらを採寸してもらった。

ひとつだけ念を押したのは、袖の長さである。腕を動かしてもカフが動かないように、長めを希望する。理由はふたつある。腕を動かすたびにカフが動く既成のシャツでは気に入らないからであり、子どもの頃お下がりが多くて手首が丸見えのシャツを着ていたことを思い出すのがイヤだったからである。僕の理想は『オバケのQ太郎』に出てくるハカセ(←こっちのハカセではないけれど)くらいの袖の長さである(ウソ)。

b0049797_152251100.jpg
──そうやってできあがったのが、写真のシャツである。ケータイのカメラで撮影しているので、色もなんだか黄色っぽいのだが、身体にはフィットしていて、着心地はいいと思う。何よりカフが動かないのが良い。…と思っていたのだが、少し生地が薄いのかなあなんていう感想も抱いたのである。

それから、イタリアのシャツみたいに厚くて立派な貝ボタンを付けることや、裁断する前には湯通しを…など、いくつかの「お願いしたかったのだが忘れていたこと」を思い出した。コットンは洗うと数%縮むらしいので、あらかじめ緩めに作っているのだね。どおりで首周りが少し緩いのだね。
[PR]
by lungs_ok | 2007-06-23 23:22 | [style]
Angelo Fusco(アンジェロ・フスコ)のネクタイ、ネクタイ・アートの展示会が、東京・高田馬場にあるカフェでやっていたので行ってきた。

Angelo Fuscoとは、ネットを調べればすぐに出てくるのだろうが、イタリアはミラノの美容整形外科医であるAngelo Fuscoさんが趣味で始めたハンドメイド・ネクタイ・ブランドである(ミラノと言えば、昔、やたらとでっかいサッカー競技場の前を通ったっけ。ダフ屋みたいな人たちから「チケットを買わないか?」って声をかけられたりしたなあ)。

そんなミラノのAngelo Fuscoのネクタイは、すこぶるクオリティが高いらしいのだが、日本ではこれまで、元町バザーという神戸の店でしか扱っていなかったらしい。だから、関東において買わないまでもちょっと見てみようかなと思っても、なかなかそれが叶わずにいたのだが、そのチャンスが訪れたわけだ。

しかも、主催者の方のブログを見ると、訪れた人たちがネクタイを実際に手に取っているではないか! もしかしたら僕もそんなことができるのではないかしら…と期待を寄せて、足を運んだのである。

展示会とはいってもギャラリーのような類いのものではなく、ネクタイや作品がいくつかカフェの店内の壁にかかっているという、少しカジュアルな雰囲気である。セッテピエゲという七つに折られたネクタイの内側(=裏側)を開けるように、ピンで固定して額装したものや、ネクタイ・アートというネクタイを使った彫刻のような/絵画のようなものが展示されていて、コーヒーを飲みながらしばし眺める。布地自体がしっかりと織られたものであり、適度な厚みがあるのが分かる。

ネクタイ・アートというと、最初聞いたときは、いささかキッチュというかスノッブというか、ある種そぐわない感じがしたものだが、食事の食べこぼしでできたシミやほころびの所為で使われなくなるのを残念に思って、アートとして蘇らせることにした…という、その由来が書いてあるのを見て、思わず納得。そういう経験なら、僕にだってある(シャツの話になるけど、どうして白いシャツを着ているときに限って、スパゲティ・ミートソースやナポリンタンを食べたくなるのだろう? どんなに気をつけていても、ソースが跳ねることはわかりそうなものなのに…)。

b0049797_10581140.jpg
作品やネクタイの中で僕が気に入ったのは、紺地に五線譜と音符が書かれて(織られて)いるものだ(こんなところでも紹介されていた)。ちょっと派手目なので、このネクタイを実際には自分が結ぶところを想像できない。でもしてみたら、意外と普通だったりしてね。…などと、いろいろ妄想が始まる。実際には、先のブログの様子とは違って、ネクタイを手に取ることはできなかったが、見るだけでもなんだか気分が良くなってくるのであった。
[PR]
by lungs_ok | 2007-06-08 23:58 | [style]